大門坂から参道を登って熊野那智大社の本殿へ - 2022.05.20 Fri

熊野古道「大門坂」を登り切った場所がちょうどこの熊野那智大社の参道入り口になります。
前回、熊野那智大社へお参りしたときは那智の滝のある飛瀧神社からの参道を登りましたので、
今回はこちらの表参道から登っていきます୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭✧

那智詣の看板がなんとなく昭和っぽい雰囲気☆
この階段沿いはずっとお土産店などが並んでいまして、
名物の那智黒石や那智黒飴などが売られています。




階段途中にあるこの広場の様なところは宿坊跡で、
もとは実方院(じっぽういん)という宿坊があり、
百十余度も行われた熊野御幸において参拝された上皇や法皇の御宿所となった場所です。
中庭にある大樹は樹齢約400年のモッコクの木で、
樹高は10m、幹周り1.8mで県指定天然記念物となっています。

参道の石段を登り切りますと那智大社の一の鳥居が見えてきます。
ここからまだもう少し石段が続きます(๑╹ᆺ╹)!

大門坂からずっと続いてきた石段もこれで最後です(笑

熊野那智大社、到着( 'ω' و( و"
青空に朱色の社殿が映えていますね♪

境内から登ってきた階段を見下ろしますと、
お土産屋さんなどの建物が建ち並んでいるのが良くわかります。
この建物の並んでいる位置が神仏習合の修行の地として栄えていた時代に、
宿坊などの寺社仏閣の建物が建っていた位置とほぼ同じになります。

熊野那智大社の本殿のある境内の右手奥にある青岸渡寺の敷地内からみた那智の滝方面です。
さすが日本一の大滝ですね~ここからでも迫力が感じられます。

というわけで熊野古道「大門坂」を登って熊野那智大社までのコースは、
これにて完了でっす♪ありがとうございました(*´~`*)
この熊野古道のコースは距離も長くなく道もよく整備されていますので、
初めて熊野古道に挑戦してみたい方にちょっど良い感じでした。
機会がありましたら是非どうぞ歩いてみて石畳を楽しんでください☆
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熊野古道「大門坂」―多富気王子跡から那智大社参道まで。 - 2022.05.14 Sat





熊野古道「大門坂」の後半です☆
他の熊野古道と同じく「丁目石」がありますのでこれを目印に、
どんどん歩いていきます୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭✧
ちなみに一丁目は「多富気王子跡」です。
次の二丁目はすぐ横に車用の道がありますので、
歩く時間の無い方は、ここでちょっと記念撮影とか良いかもですね♪
大門坂の大きな特設看板のようなものもありますし。





この古道は石畳が完全に残っているためとても歩きやすく、
神社の参道を歩く感じで歩いて行けますので、
どんどん登っていけます(*´~`*)
気が付いたらもう四丁目を過ぎていました(笑





四丁目と五丁目の間ぐらいにあるここは「十一文関跡」です。
ここにはかつて紀伊新宮藩の関所があり、
十一文を支払わなければ通ることが出来ませんでした。
熊野詣の様子を描く『那智曼荼羅』にもここの様子が描かれており、
関所前で多くの人が立ち往生している姿が見えます。
またここでは、お金のない庶民は貴人の荷物持ちとして雇ってもらう事で関所を通り、
貴人はそういった庶民を雇い熊野詣をさせることで功徳を積むという習わしもあったそうです。

この大門坂は六丁目で終点ですので、
関所跡を過ぎ五丁目を越えますと先に終点が見えてきます。

この石段を登り切りますと六丁目のゴールです。





というわけでっ!!熊野古道「大門坂」の六丁目、ゴールですヽ(*´▽`*)ノ
ここまてでの石段の数は二六七段で距離約六百メートル、
所要時間は四十五分から一時間弱という感じでした。
この場所は広場のようになっていて、
かつては門か宿坊があったような感じですね~
さて、熊野古道・大門坂はおわりましたが、
ここからもう少し熊野那智大社の参道まで歩いていきます₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾


熊野那智大社への道を順路通りに進んでいきますと、
見落としそうになりそうな「旧史跡晴明橋の石材」があります。
ここは第65代花山天皇(990年頃)が那智山大滝の山中で千日御参籠苦行の際に、
お供した安倍晴明がこの近くに庵をむすび、庵を晴明堂、庵に近い橋を晴明橋と呼んでいた場所の名残です。
実際に庵があった場所は現在の熊野交通株式会社の駐車場周辺の様で、
古い橋は、長さ3間、巾9尺、擬宝珠つきの橋でありましたが、
駐車場を作った際に地形が変わってしまったためここに橋材を移したとのことです。

「旧史跡晴明橋の石材」があった場所から少し坂を上がりますと、
熊野那智大社の表参道に合流します。

ここで表参道に合流しまして大門坂は終了になります。
大門坂は短い距離でしたがずっと石畳と石段が続き、
昔の熊野古道の姿をほぼそのままに残す素敵な場所でした♪(✿╹◡╹)
距離も短く、勾配もキツイという感じではありませんので、
熊野古道が初めてな方にとても良いと感じですね☆
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熊野古道「大門坂」―大門坂入口から多富気王子跡まで。 - 2022.05.08 Sun

熊野古道「大門坂」へ行ってきましたっ!!
久しぶりの熊野古道ですヽ(*´▽`*)ノ
出発地点はこちらの熊野御坊南海バスの「大門坂」バス停で、
紀伊勝浦駅前から那智山行のバスで約19分です。

バス停から山を登っていく感じで約500mほど歩きますと古道入口に着きます。
ここを左へ~





大門坂(だいもんざか)はいくつかのルートがある熊野古道のうちのひとつで、
紀伊田辺から熊野本宮に向かう中辺路(なかへち)の一部となっています。
熊野古道のかつての面影をもっとも色濃く残している坂として知られ、
昔はこの坂の入り口に大門があり、
通行税を徴収していたことが名称の由来とされています。





大門坂の入り口にある鳥居の付近には、
南方熊楠が3年間研究のために滞在した「大阪屋旅館跡」や、
通行料を徴収した関所の「十一文関跡」がありました。

また貸衣装のお店もあり、
平安時代の衣装で那智大社までのコースを歩けるサービスもありました(✿╹◡╹)

ここから本格的に大門坂を上っていくルートになります。
坂の始まりにある二本の大きな夫婦杉を過ぎますと、
一気に森の中という感じになり、
木々の木漏れ日が苔むす石畳に落ちとても美しく、
歩いていて楽しい気分になります♪






夫婦杉から少し歩きますと右手に見えてくるのが「多富気(たふけ)王子跡」です。
多冨家王子は田辺市から始まる熊野参詣道中辺路にある最後の王子社で、
この場所は樹霊や峠の神仏に「手向け(たむけ)」をした場所でもあり、
那智山に入ることを確かめて身心を清める場所であったと考えられています。

そしてここが大門坂の一丁目です୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭✧

それではここからいよいよ本格的に熊野那智大社へと石畳を歩いて坂を上っていきます。
というわけで次回に続きます₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾
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今日より若葉の砌、五月です。 - 2022.05.01 Sun

若葉が薫る五月となりました。
新緑と共に藤や躑躅が満開となり、
初夏らしい風景となってまいりましたね(*´ω`*)
今年は移動制限もなくコロナ感染も抑え気味となっていることから、
各地の観光地は賑わっているようです♪
主要な駅などに無料の感染検査場も設置され、
これまでに培った感染対策がいろいろ実施されていまして、
安心して旅行できる環境も整っておりますが、
個人で出来る感染対策も引き続き万全に行っていきたいですね。
それに、風が快い季節となりましたので、
外へ出かけ散歩するだけでも気持ちの良いものです₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾
気温が上がり日中は過ごしやすい季節とはなりましたが、
寒暖差が大きい時期でもありますから、
どうぞ体調をくずさないようお気をつけくださいませ。
それでは今月もよろしくお願いしまっすヽ(*´▽`*)ノ
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▼平安神宮―平安神宮神苑・後半▼ - 2022.04.23 Sat





平安神宮御神苑を反時計回りに散策し「東神苑」までやって来ました。
東神苑にある栖鳳池は御神苑最大の池となっており、
池の周囲に建つ尚美館や泰平閣、
その背景に見える東山連山の一つ華頂山を借景とした雄大な眺めが広がります。
池の中にある松が植えられた小島は「鶴島」と「亀島」と名付けられており、
池全体で中国の伝説の仙郷「蓬莱山」をあらわしているそうです。





栖鳳池を東西にまたぐように架けられた泰平閣(橋殿)は、
京都博覧会の常設会場の一部として京都御苑内の仙洞御所に建てられていたもので、
1913(大正2)年に東神苑に尚美館と共にここに移築されました。
泰平閣は橋長29mで総檜皮葺の木造寄棟重層造りで建てられており、
回廊の両側のベンチに腰を下ろし風景を楽しんだり、
池の鯉にエサをやったりできます。

回廊の中から眺める御神苑の光景は非常に趣があり、
外から見た泰平閣と周囲の背景もとても風情のあるものでした。




こちらは「尚美館(貴賓館)」です。
泰平閣と共に京都博覧会の常設会場の一部として建てられ、
その後ともに移築されたもので泰平閣とならんで神苑を代表する建物となっており、
周囲には有名な「八重紅枝垂桜」が植えられています。
こちらは一般の見学者は入ることはできませんが、
平安神宮の尚美館(貴賓館)拝観プランにてご宴席の団体のみ、
神職の案内と共に特別に拝観することができます。


という感じで駆け足的にですが平安神宮御神苑のご紹介でした。
どの季節にも四季折々の風景が楽しめますので、
機会がありましたら是非訪れてみてください。
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