▼伏見稲荷・玉山稲荷から奥社奉拝所▼ - 2012.09.10 Mon




本殿の左手奥側の権殿(かりどの)の横から稲荷山の方へ登る石段があります。
まず最初に見えてくるのが伏見稲荷大社末社・玉山稲荷社です。
御祭神は玉山稲荷大明神。
境内掲示によりますと、
当社御神霊は古く当大社より宮中鎮守として勧請され、
宝永五年より明治まで宮中からお使いが差し向けられ祭祀されていましたが、
東京遷都に伴いこれが止められたので神慮を虞り当大社に移霊されて今日に至ったとのことです。





左から、
長者社・御祭神 秦氏(伏見稲荷大社旧社家)祖神
荷田社・御祭神 荷田氏(当社旧社家)祖神
五社相殿社(蛭子社・猛尾社・若王子社・日吉社・八幡宮社)
両宮社・御祭神 天照皇大神、豊受皇大神
となっています。




御祭神は稲荷大神。
伏見稲荷大社本殿と同じく明応期の造営にかかり
上御殿或いは御扉が三戸前のところから三社殿とも称され
稲荷山にある下、中、上三社別殿の制当時の
上社或いは上社に深い由緒をもつと考えられる社殿である。





伏見稲荷大社末社・白狐社の御祭神は命婦専女神(みょうぶとうめのかみ)
下社末社であった阿古町がその前身で
昔、船岡山に住む老狐の夫婦が稲荷神に仕えたいという願いが叶い、
夫は小薄(おすすき)、妻は阿小町という白い霊狐となり
その白狐を祀る唯一の神社がこの白狐社です。





奥社奉拝所へ向かう参道には朱塗りの鳥居がビッシリと建ち、
鳥居でできたトンネルをくぐって行きます。
この千本鳥居は江戸時代より奉納する習わしが始まったそうです。
この鳥居を奉納するのには特に資格や条件はなく、
個人でも団体でも建てることができます。







ここは命婦谷と呼ばれる場所であり、
一般的には「奥の院」という名で知られています。
この奥社奉拝所は稲荷山を遥拝する場所で、
稲荷山三ヶ峰はこの社殿の背後に位置しています。
奥社奉拝所の社殿には沢山の愛らしい狐の絵馬が奉納されています。





「おもかる石」というのはこの石燈篭の空輪(頭の丸い石)のことで、
燈篭の前で願い事を念じ、この空輪を持ち上げます、
持ち上げたときに感じる重さが予想より軽ければ願い事が叶い、
重ければ叶わないといわれています。
奥社奉拝所の先には稲荷山を巡拝できる参道が続きます、
ここよりいよいよ伏見稲荷大社の「お山めぐり」登山が始まります。
次よりお山を巡ってゆきます。


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