▼川原神社▼ - 2011.11.28 Mon





倭姫命が定められた宮の1つであり、式内社・川原神社に比定されている古社でもあります。
宮川沿いを走る県道22号線から少し奥の位置にあり、小道を入った先の森に鎮座しています。
以前は隣にパチンコ店があったようですが、現在は更地となっています。





月は水の干満に関係あるところから、川の神・水の守護神として信仰を受けられています。
鎮座地である佐八という地名は、元来沢地(または沢道)という意味であり、かつてこの辺りは宮川の川原で沢地を成していたと思われます。





木漏れ日の眩しい森で、隣を流れる小川の音が心地よい神社です。
川原神社の森の前には見渡す限りの水田が広がっています。





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▼園相神社▼ - 2011.10.14 Fri





久具都比売神社より伊勢市へと向かう宮川沿いの道にあり、こんもりとした森が目印となっています。
鎮座地名が「白木」という名なので、「シラキさん」とも呼ばれています。





曾奈比比古命は大水上神の子で、神宮の神饌を作る御園・園作(そのつくり)の神です。
倭姫命が天照大御神を奉じて滝原から宮川に沿って下られた際に、園作神が御園地を奉献した事により園相社が定められました。
御園地はかつて各地にありましたが、現在は二見町に残るのみです。





車道に面して鎮座されていますが、杉が乱立する長い参道と森の中はとても静かです。





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●上久具の渡し● - 2011.09.18 Sun



三重県内最後の渡し船として、明治から平成6年3月までの約90年間両岸の人々や物資などを運んでいました。
近くの小学生もここを渡って通学していたそうです。
この上久具の渡しは久具都比売橋の完成と共に廃止となります。


今回の写真は台風12号の後に行きました。
宮川は避難指示が出るほど増水していたので、この辺りは完全に水没していたと思います。
数日経った今でも泥や残骸がそのままあります。
すぐ隣にある久具都比賣神社は小さな丘にあり、被害は無い様子でした。
この写真では台風の影響で濁っていますが、宮川は清流日本一になるほど普段は澄んだ綺麗な川です。


昔から川は物資の輸送や人々の運搬に重要である反面、水害も多く悩まされてきました。
宮川も水害によく悩まされていたようで、水を司る神や灌漑の神が宮川流域や伊勢市内には沢山祀られています。
古来より自然と供に共存してきた事が伺えます。

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▼久具都比賣神社▼ - 2011.09.13 Tue





宮川の南岸の森にある皇大神宮摂社・久具都比賣神社です。
久々都比賣神社または久求社ともいわれています。
式内社・久々都比賣神社に比定されている古社でもあります。





大水上命の御子神で久具の地を灌漑する水の神、五穀の神として信仰されています。
比女・比古という男女の対偶神になっています。
古くは正殿は三殿ありましたが再興時に一つとなりました。





伊勢の国では桑名、安濃を南下し滝原に入られ、しばらく留まられた後に度会町へ移られます。
倭姫命が皇太神を奉じて滝原より山を越え一之瀬の谷と和比野を過ぎ、久具付近に至った時に久々都比古命がお迎えし、倭姫命が国の名を問うて久求小野と答えたので久求社を定めたとあります。





その中でもひとつ大きく立っている岩は「オヒメイワ」と呼ばれ、
そしてその岩の下には湧水があり、何かある時には井戸としてここより水を汲んだそうです。





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