▼湯島天満宮(湯島天神)▼ - 2013.08.15 Thu






亀戸天神社・野暮天満宮と合わせて関東三大天神とされ
旧称は湯島神社、通称では湯島天神ともよばれています。
東京における代表的な天満宮であり、
受験シーズン以外にも学問成就や合格祈願のため、
多くの学生・受験生が訪れます。









社伝によると、
雄略天皇の勅命により天之手力雄命を祀る神社として創建されたと伝えられています。
のちの南北朝時代の正平10年に住民の請願により菅原道真を勧請して合祀しました。
この時をもって正式な創建とする説もあります。
そののち文明10年太田道灌が再建し、
天正18年、徳川家康公が江戸城に入ってから徳川家の崇敬を受け、
享保期には富籤の興行が盛んになり『江戸の三富』のひとつとして庶民に親しまれました。




湯島天満宮を訪れた学者・文人の中には、
林道春・松永尺五・堀杏庵・僧堯恵・新井白石などの名が見えます。
なかでも泉鏡花の湯島を舞台にした悲恋の長篇小説「婦系図」の舞台となったのは有名で、
映画化もされ、この地を歌った「湯島の白梅」は戦中時の歌として大ヒットしたそうです。
また「湯島の白梅」の曲中の歌詞にある『青い瓦斯燈』は現在も残されており、
これは都内で屋外の瓦斯燈としては、唯一現存しているものです。









湯島天満宮へと登る坂は『天神石坂』といい38段の石段坂になっており、
正面の真直ぐで急な石坂は「天神男坂」
そのすぐ脇にある緩やかな坂は「天神女坂」と呼ばれています。
江戸時代の湯島天満宮の坂から見る風景は素晴らしく、
不忍池や上野の山の清水堂、寛永寺の大伽藍、
さらには谷中あたりまでを望むことができたそうです。




『青い瓦斯燈 境内を
出れば本郷 切り通し
あかぬ別れの 中空に
鐘は墨絵の 上野山』
「湯島の白梅」作詞・佐伯孝夫
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