▼春日大社-拍子神社▼ - 2014.06.09 Mon
▼春日大社-風宮神社と椿本神社▼ - 2014.05.25 Sun




本殿を西風の害から守るため御本殿の真西に位置する神社で、
御祭神は級長津彦命と級長津姫命の二柱。
ともに風を司るの神様で息を司られることから生命の神、
また風によって邪気や穢を吹き払うお祓いの神、
祈願を春日の神様へ取り次ぐ神様として多くの崇敬を集め、
昔から「こより」に願い事を書いてお供えするという習わしがあるそうです。
お社のすぐ傍にある7種寄木は、
風の神がいろいろの種を運んで来られ成長したものと伝えられています。




後殿御門(うしろどのごもん)
御祭神は角振大神(つのふりのおおかみ)
角振大神は古くより諸々の悪い物事を祓い退ける力の強い攘災神とされており、
説明書には「勇猛果敢な大宮の脊属神に坐し、天魔退散・攘災の神様」と、
春日の神の眷属神となって後殿御門(うしろどのごもん)を守るような位置に鎮座しています。
その後殿御門からは内院末社五社である、
八雷神社、栗柄神社、海本神社、杉本神社、佐軍神社、
この五社をお参りできるようになっています。

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▼春日大社-榎本神社▼ - 2014.05.21 Wed






春日大社廻廊内西南隅で南向きに鎭座し、
『延喜式神名帳』には「大和国添上郡 春日神社」と記載され、
応徳元年(1084年)の『皇代記断簡』より「榎本」という呼称が見られるようになりました。
榎本の神は春日の地の地主神とされ、
明治の頃まで春日大社の参詣者は、まず榎本神社に参拝したそうです。






榎本神社には俗に「つんぼ春日に土地三尺借りる」と呼ばれる土地交換説話があります。
その説話では、
現在の春日大社の御祭神である武甕槌命は春日野一帯に広大な神地を構えようと一計を案じ、
春日の地主神である榎本の神に「この土地を地下三尺だけ譲ってほしい」と言い、
その榎本の神は耳が遠かったために「地下」という言葉が聞き取れず、
「三尺くらいなら」と承諾してしまいます。
武甕槌命はすぐさま、榎本の神が所有する広大な土地に囲いをしました。
それを榎本の神が「話が違う」と抗議すると、
武甕槌命は
「私は地下三尺と言ったのに、あなたが聞き取れなかっただけでしょう。約束通り、境内の樹木は地下三尺より下へは延ばしません。ですが、あなたは住む所がなくては困るでしょうから、私の近くに住んで下さい」
と言ったので、
榎本の神は春日大社本殿のすぐそばに住むようになった。
これが今日の榎本神社になったと言われています。
これらの話から榎本神社の御祭神がこの土地の元々の神と考えられ、
明治頃まで春日大社の参詣者は、まず榎本神社に参拝し、
榎本の神は耳が遠いので柱を握り拳で何度も叩きながら、
「春日さん、お参りましたよ」と言い、
榎本神社の祠の周りを廻った後に本殿に参るという慣習があったそうです。

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▼春日大社-多賀神社▼ - 2014.05.14 Wed





春日大社の回廊内北西隅に位置し、
風宮神社の奥にある椿本神社の西隣りに鎮座しています。
1146年(久安2年)に滋賀の多賀大社より勧請された神社で、
生命を司る延命長寿の霊験高い神社として、広く崇敬を集めています。




鎌倉時代、東大寺中興の祖俊乗坊重源が80歳の時、
東大寺再建の成功を伊勢神宮に参拝して17日間祈ったところ、
天照大御神が示現し、
「祈願するなら天照大御神の父神を祀る近江の多賀大社へ参拝せよ」
と申されましたので、さっそく重源が多賀大社へ赴き、額づいて祈願すると、
神殿より一片の木の葉が舞い降り、その葉には虫食いで「莚」の字を表していました。
「莚」は「廿延(にじゅう のびる)」とも書き、
それは80歳より更に20歳も寿命が延びるという意味のご神託で、
彼は100歳まで生きて再建の大事業も成功した、という伝承があります。
その謂れから春日大社に、この多賀神社が御鎮座することとなりました。
また、この多賀神社の上に覆いかぶさるような藤棚があり、
藤の花咲く季節には「砂ずりの藤」に勝るとも劣らない、
見事な藤棚となるそうです。
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▼春日大社-出現石と本宮神社遥拝所▼ - 2014.04.14 Mon




この神石には様々な伝説と別名があり、
太古の昔、神様が降臨する憑代(よりしろ)として祀られた『磐座』、
又は、春日若宮の祭神がここから現れたとされる『出現石』、
或いは、宝亀3年(772年)の落雷により落下した社額を埋めた『額塚』などと諸説があります。
いずれにせよ神がかりの石として触れられないようになっています。
地表に出ている部分は小さいですが、
地下部分にはかなり大きな岩があるともいわれています。



ここの場所は一般人が入山禁止の禁足地となっている、
霊山『御蓋山(みかさやま)』の頂上にある本宮神社の遥拝所で、
ここから参拝することができるようになっています。
御蓋山の頂上『浮雲峰(うきぐものみね)』は、
春日大社の御祭神である武甕槌命が白鹿の背にお乗りになり、
天降られた場所で神跡となっています。
また、毎月一日には神職がこの場所へ神饌を供し、
丁寧にお祭りし頂上の本宮神社に遥拝します。
本宮神社の御祭神は春日大社本宮と同じ、
武甕槌命(たけみかづちのみこと)・経津主命(ふつぬしのみこと)と、
そして天児屋根命(あまこやねのみこと)です。
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