▼春日大社-第10番納札社・紀伊神社と龍王珠石▼ - 2014.03.29 Sat


春日大社の摂社・末社はあわせて61社あり、
そのなかで5社しかない摂社のひとつです。
春日大社の南端、「奥の院道」の一番奥にご鎮座し、
ここまであった末社より大きな社殿のその朱色は、
緑の森の中でひときわ目立ちます。




五十猛命は大屋津姫命と抓津姫命の兄神で、
三柱は素盞鳴命と櫛名田比売命の御子神になります。
この三神は国中を巡って木々を植えたといわれており、
三神は父神の素盞鳴命に連れられて紀ノ国に渡り、
紀伊の国へ樹木の種をもたらした木の神様です。
春日大社の「福の神十二社めぐり」では第10番納札社になっており、
「物の生気、命の根源をお守りくださる神様」とされています。




『奈良名所絵巻』によると善女龍王が尾玉を納めた所とされ、
伝説では、
「室生の竜穴にすむ善女竜王はかつて興福寺の猿沢池におりましたが、
釆女の入水を嫌い、香山春日山の南に移り住みました。
しかし、そこにも死体が捨てられるようになり、室生の竜穴に移った…」
という話がが伝えられています。
春日山は平城京の水源であったためか春日大社には龍に関するものが多く、
春日龍神の威厳を表わす能曲「春日龍神」や、
春日若宮おん祭で馬長児の従者が被る龍蓋などがあります。

○いつもポチッと投票ありがとうございます(o´ω`o)励みになります♪○



スポンサーサイト