▼春日大社-本殿▼ - 2013.10.17 Thu






春日大社の本殿は春日造の四殿並んで建っており、
拝殿はなく、一般の参拝者は幣殿の前にて、
初穂料を納めて特別拝観を申し込むと、
本殿前の中門から参拝することができます。
今回は特別参拝を申し込み、
中でお参りさせていただきました。





本殿は四殿並んで中門の内にあり、
第一殿に武甕槌命、第二殿に経津主命、
第三殿に天児屋根命、第四殿に比売神が祀られています。
御鎮座は奈良朝のはじめに武甕槌命を鹿島神宮から
奈良・春日御蓋山頂に奉遷して祭られていましたが、
それから神護景雲2年に藤原氏の血を引く称徳天皇の勅命により、
現在の場所に初めて南面する神殿を創建し、
さらに香取神宮の経津主命と大阪の枚岡神社の天児屋根命と比売神、
この四柱を併祀したのがいまの春日大社の始まりとされています。
中門の東西御廊に囲まれた内『内院』とも呼ばれ、
この内には四棟並んだ本殿の他に幾つかの末社が鎮座しています。





重要文化財にも指定されているこの回廊は、
古くは鳥居、瑞垣または築地塀でしたが、
1179年に現在の複廊形式に改築されたそうです。
この亀甲・唐草・藤などの紋が透かし彫りされた美しい灯篭は、
節分と中元に「万灯篭」というお祭りが8月15・16の夜に行われる時に、
石灯篭2000基・釣灯篭1000基すべてに火が灯されます。
火が灯された灯篭は美しく幽玄な雰囲気です。





東南の隅には800年ほど前に、
高倉天皇の御献木と伝えられている林檎の木があり、
そのため『林檎の庭』と呼ばれ、
この庭では舞楽始式や御田植祭にて舞や神事が行われます。

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▼春日大社▼ - 2013.09.20 Fri






旧称は春日神社。式内社(名神大社)、二十二社(上七社)の一社。
旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社となっています。
全国に約1000社ある春日神社の総本社で、
ユネスコの世界遺産に「古都奈良の文化財」の1つとして登録されています。









藤原不比等が藤原氏の氏神である鹿島神(武甕槌命)を、
遠く鹿島神宮から武甕槌命を御蓋山山頂の浮雲峰にお迎えし、
春日神と称したのが始まりとされています。
社伝では、768年に藤原永手が鹿島神宮の武甕槌命、香取神宮の経津主命と、
枚岡神社に祀られていた天児屋根命・比売神を併せ、
御蓋山の麓の四殿の社殿を造営したのをもって創祀としています。
武甕槌命が白鹿に乗ってきたという伝説から、
春日大社では鹿を神使としています。









世界遺産リストへの登録にあたって、
・国宝建造物があり、敷地が史跡に指定されている
「東大寺・興福寺・春日大社・元興寺・薬師寺・唐招提寺」
・特別史跡・特別天然記念物に指定されている
「平城宮跡・春日山原始林」
それら全体で物語っている奈良の歴史や文化の特質が評価され、
「古都奈良の文化財」として遺産登録され、
春日大社・春日山原始林がユネスコの世界遺産のなかに含まれています。









春日大社の一之鳥居は平安後期に創建され、
現在のものは寛永11年(1638年)に再建されたものです。
古くは春日大社と興福寺旧境内との境に立っていた大鳥居で、
厳島神社(広島)、気比神宮(敦賀)とともに「日本三大木造鳥居」となっています。
3月の「春日祭」や12月の「若宮おん祭」の際には大きな榊が立てられます。
広い参道を進むと次にあるのが「勝敗榊(しょうはいさかき)」と「馬出橋(まだしのばし)」
一之鳥居から萬葉植物園前にかけての直線の表参道は馬場で、
「若宮おん祭」で催される競馬の際に「馬出橋」が始点、
「勝敗榊」が決勝点となります。
さらに先に進み、平安末期創建の二之鳥居を越えると、
いよいよ春日大社の御神域の感が強まってまいります。
【春日大社・その②に続きます。】




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