▼三光稲荷神社(日本橋)▼ - 2014.06.12 Thu


三光稲荷神社は、江戸時代に当地(旧長谷川町)に居住した絹布問屋・田原屋村越庄左衛門、
木綿問屋・建石三蔵の両家が江戸時代初期に勧請したとも、
中村座に出演していた大阪の歌舞伎役者・関三十郎が元禄2年(1689)以前に、
伏見より勧請したもいわれています。
名人芸を謳われた歌舞伎役者・関三十郎の屋敷内に勧請されていた頃は、
「三十郎稲荷」といわれていましたが、
あるとき、関三十郎が中村座で演技中に場内に霊光のごとき閃きあり、
観客は彼の芸体に放光せし如く見えて賞賛され名声を不動のものにしたそうで、
彼は伏見稲荷を庭内に奉斎しているので、これは神明の加護によるものと思い、
自分の三と光の2字もって「三光稲荷」と称するようになったそうです。
稲荷社ですが鳥居横に狐ではなく狛犬が鎮座しているところは、
京都の伏見稲荷と似ているところがありますね。





中村座に出演していた歌舞伎役者の関三十郎が伏見より勧請したとも伝わる当神社は、
大火で消失する以前の遊郭・吉原がこの近隣にあり、
歌舞伎小屋の中村座、市村座、更には操り人形や人形浄瑠璃の小屋等もあったため、
それを背景とした江戸落語に「三光神社」として登場するようになりました。
このような縁起をもつ三光稲荷神社は古くから娘・子供・芸伎等の参詣するものが多く、
またいつからか猫族守護神として猫を見失ったとき立願すれば帰ってくるといわれています。
現在でも迷い猫が帰ってくるよう祈願をする人も多く、
境内には近隣の猫がよく集まってきます。



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