▼氣比神社(青森県)▼ - 2014.07.04 Fri





この神社の草創は諸説あり定かではありません。
一説では今より約800年前の後鳥羽天皇の御代、
古くから我が国有数の馬産地であったこの青森県南部地方に、
源頼朝が欧州討伐の際、馬の生産地が開けているのに着眼し、
加賀美次郎遠光の三男・南部三郎光行を派遣して南部馬を生産、
地元民にも生産を推奨しました。
その後、馬の生産地として安定してくると家畜安全や地元民の無病息災を願い、
加賀(福井)の氣比神宮より勧請したのが始まりとも言われています。





福井の氣比神宮より勧請され御祭神は足仲彦尊となりましたが、
また別の説では「木ノ下のお蒼前様」または「御正善様」と呼ばれる、
馬の神様が祀られているともいわれています。
そちらの創始では文明9年(西暦1477年)の草創といわれ、
八戸藩の「妙野の牧」があった三戸郡階上村の蒼前神社から分かれたとも、
三戸郡倉石村の駒形神社が本家だとも言われています。



毎年7月第一土曜日・日曜日に例大祭があり、
早朝から境内に多くの紙製の絵馬を売る店が列びます。
この絵馬市での絵馬はすこし特殊で、
参詣者は絵馬を購入し、
店先で自身が飼育する牛馬の細かい特色などを、
新たに手書きで描き込んでもらってから神社で祈祷してもらいます。
そして絵馬の祈祷後は、
絵馬を自家に持ち帰って馬屋や牛舎などに貼り、
牛馬の健康や多産を祈願するという風習があります。
この例大祭は東日本にみられる蒼前神信仰を背景とする、
絵馬市の習俗としてたいへん貴重なものとなっています。




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