▼金剱宮▼ - 2015.08.11 Tue






北陸鉄道石川線の鶴来駅より徒歩10ほど約500mのところ、
朝日小学校近くの鶴来(つるぎ)町を見下ろせる場所に鎮座し、
神社前には鶴来街道が通っています。
白山信仰のなかでは白山七社のうちの一つに数えられ、
その中でも白山比咩神社・三宮・岩本宮とともに本宮四社の一つとなっており、
この神社は神仏習合の時代には隆盛を極め、
宝物殿・拝殿・講堂・宝蔵三重塔・鐘楼など所謂七堂伽藍を有していたそうです。






ほかに配神といたしまして、
大國主神・大山咋命・日本武尊・事代主神・猿田彦神が祀られています。
社伝によりますと祟神天皇三年(紀元前95)の創建と伝えられ、
鶴来(つるぎ)が集落として発生した時代、
まだ剱という地名だった頃より鎮座地を動くことなく現在に至っています。
古くは剱宮(つるぎのみや)と称され明治以降には金剱神社、
また金剱明神、剱明神などとも呼称される時期もありましたが、
現在は宮号に復し、「金剱宮(きんけんぐう)」と称されています。
また社殿後背には石川県指定天然記念物の『金剱宮社叢ウラジロガシ林』が広がっています。









この神社は軍記物語の『源平盛衰記』や『義経記』にも登場しており、
倶利伽羅谷合戦で大勝して木曽義仲は鞍置馬20頭を寄進し、
『義経記』の第七巻では源義経が奥州へ向かう途中に、
この金剱宮に参拝して夜もすがら神楽を参らせたと記されています。
その中で源義経は金剱宮境内のこの石に腰掛け、
眼下に広がる平野と手取川を眺めたと伝えられています。





金剱宮の「七社巡り」という御やしろ巡りは、
拝殿左手に鎮座している乙剣宮(おとつるぎぐう) ・金刀比羅宮・丈六宮
金剱宮恵比須社 ・粟島神社・招魂社・石清水薬師不動尊に巡り御利益を願います。
また金剱宮恵比須社の前には「天の真名井」という井戸があり、
天平時代よりあるこの井戸は霊泉・霊水としてあがめ尊ばれ、
どんなときも涸れることが無いそうです。



この軟石製狛犬一対はちょっと珍しい狛犬で、
吽像の頭には角か宝珠のようなものが付いており、
社伝によりますと神が宿っている狛犬とされています。

おまけ

ちょっと妖しい地下道です(笑
この地下道は裏参道となっていまして不動滝近くへ続いており、
表参道の長い階段の男段に対して女段(別名・蛇階段)と呼ばれています。
階段の先のことは後で調べて知りましたので今回は行くのを忘れてしまいました(ノД`)
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