▼豊浦神社(三重)▼ - 2016.05.15 Sun






国道42号線の紀伊長島町三浦のトンネル手前にある三浦交差点を海側へと入り、
熊野古道・熊ケ谷道の登山口を過ぎて海沿いに1.5kmほど行った先の海岸、
旧三野瀬村三浦の岬の突端にある神社です。






伝承によりますと倭建命の御子である仲哀天皇が南海巡幸の際にここに立ち寄り、
この地の美しい風光と敦厚な民情を喜びしばらく滞在されたと言い伝えられ、
「豊浦」という地名も仲哀天皇が行宮をおかれた周防豊浦にちなみ命名されたそうです。
その後、九州熊曾の反乱で神功皇后とともに征戦された仲哀天皇が、
戦いの最中に崩御され、その事を知ったこの浦人達が遺徳を偲び、
大宝年間の頃に当社を創建したのが創始となっています。










境内にはカゴノキ、ヤブニッケイなど暖地性植物が繁茂し、
特に石段脇、境内中央にあるクスノキは巨木で樹齢千年といわれ、
神社四方全体を見守るように高く大きく聳えています。
また全国的にも珍しい日本古有のヤマトタチバナの群生も社殿横に見られます。






この面白い名前は樹皮がぱらぱら剥げ取れ赤茶色の幹が現われる様を、
博打に負けて着物まで剥がされて赤裸にされた遊び人になぞらえて命名されたそうで、
それで博打(勝負事)に負けないようにと逆に落ちた樹皮をお守りとする人もいるそうです。
また、この木の葉を蒸留したものを「ばくち水」とし咳止めの薬としても用いられました。

神社のすぐ前には美しい豊浦の海が広がり、
往古に仲哀天皇も感動された風景が今も変わらず見られます。
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