▼松尾神社(滋賀)▼ - 2016.06.27 Mon


東近江市の八日市の街の中心部、
近江鉄道八日市駅より徒歩 3分の程のところにある、
延命山と呼ばれる小高い丘のような山の麓に鎮座しています。






創建時は、この神社が鎮座する延命山を北へ尾根伝いに行ったところにある、
聖徳太子が創建したと伝わる瓦屋寺の別院、
延命山尊勝寺(えんめいざんそんしょうじ)の鎮守としての神社だったといわれています。
尊勝寺は南都東大寺の管轄であり、
当時は社僧が常に奉仕し、その祭儀も盛大であったといわれ、
この松尾神社は重要な役割を担っていた神社であったと考えられます。


古文書によりますと創建当時の御祭神は大国主命と伝えられていますが、
永禄十一年の織田信長による佐々木攻めの時に兵火を受けた尊勝寺が衰退し、
当時ここにあった領主の建部氏の屋敷とともに神社も灰燼に帰します。
その後、宝暦五年に山城国より松尾神社の御分霊を勧請し、
神祇官・白川伯王家染筆の神額と同時に御沙汰書を下付され、
それより松尾神社と称されるようになりました。





同時の面影を唯一残していますのがこの『松尾神社庭園』です。
寺院叉は武家の書院に面した庭園機構で桃山初期の作庭といわれ、
大小さまざまな石で組まれた庭園は、「蓬莱式枯山水」と呼ばれる庭園様式のものです。
中央部一群の石組は須弥山(しゅみせん)と鶴島・亀島の形態に配し、
山畔に多数の石組を建てた豪放なものは、
武家書院好みの力強い造園技術を偲ばせる名園です。
一説には永禄九年に奈良興福寺、一乗院に隠れていた将軍足利義昭が、
近江の佐々木義賢を頼った時に将軍を迎えるために義賢が作庭したともいわれています。

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