▼佐奈神社▼ - 2016.07.04 Mon






『古事記』や『延喜式神名帳』に記載のある古社で、
社名の「佐那」は「佐那県」という地名に由来し、
その名は『古事記』や『皇太神宮儀式帳』などに見ることができます。
また伊勢神宮との関連の深い神社でもあり、
伊勢神宮の式年遷宮に合わせて外宮造替使により、
社殿が建て替えられた6社のうちの1社にも名が記されています。










天手力男命は『古事記』の天孫降臨の段に、
「手力男神者、坐佐那那県也(手力男神は佐那県に坐せり)」と記され、
天孫降臨の際に天照大御神が三種の神器に思金神、天手力男命、天石別神を副えとされ、
天孫降臨のその後、天手力男命はここ佐那県に鎮座しました。
また主祭神である天手力男命は日本神話の中の「岩戸隠れ」において、
岩戸を引き開けて天照大御神を出し世界に光を取り戻した神として有名で、
その時に天手力男命が放り投げた岩戸の扉の落ちた場所が戸隠神社とされています。
もう一柱の主祭神である曙立王命も『古事記』の開化天皇の段に、
「此曙立王者、伊勢之品遅部君、伊勢之佐那造之祖」と記されていることから、
佐那神社の祭神たる根拠となっています。










天宇受賣命の荒魂・和魂を祀る2本の自然石、
大山祇神を祀る自然石、伊勢神宮と熊野三社の遥拝所があります。
また本殿の前には「御神木 手力の大桧」が立ち、
背後には「手力の池」という勾玉池があります。






両側を御垣に挟まれた狭い参道を進みますと、
御神木である大きな「夫婦杉」があります。
江戸時代(1850年)よりある夫婦杉で樹高は約45m・幹周は9mほどあり、
地上1.5m程で二幹に分かれて空に向かい真っ直ぐに伸びています。
また鎮座地の付近には佐那神社に由来する「かみた」・「社はた」などの地名が残り、
同じ町内に造成された「長谷の車田」の車田御田植祭では、
佐那神社の禰宜がまず神事を行い、毎年生産されたもち米が佐那神社に奉納されます。



神社入り口には珍しいこんな顔出しパネルがありました。
神社で顔出しパネルは初めて見ました(笑
ちなみこの佐那神社の近くには「五桂池ふるさと村」という自然公園があり、
そこには「高校生レストラン」というテレビドラマで有名になった、
三重県立相可高等学校食物調理クラブの生徒により運営されている「まごの店」というレストランがあります。
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