▼諏訪神社(流山)▼ - 2011.09.23 Fri





敷地10,000坪の境内には大樹が茂る森を残し、本殿・幣殿・拝殿・社務所・外拝殿・土間拝殿・民具館・瑞垣門(神門)が建ち並び、通称「駒木のお諏訪さま」・「おすわさま」と呼ばれ慕われています。
諏訪神社の創建は平安時代、大和国から高市皇子の末裔たちが下総の大堀川のほとりに移住し、集落を形成したときにさかのぼります。





健御名方富命は「関より東の軍神、鹿島、香取、諏訪の宮」とあるように軍神として知られ、また農耕神・狩猟神・風の神として信仰されています。
境内には摂末社として姫宮神社・雷神社・天神社・国魂神社・稲荷神社・恵比寿神社・招魂之社・大鳥神社も祀られています。





その重なる縁が高市皇子の末裔たちが東国へ新天地を求めて移っていくに際して、大国主神を祀る大神神社から、健御名方富命を祀る諏訪大社を紹介され、神額を拝載してここに神社を設けたことにつながったと伝わっています。





その中の1つ万葉歌をご紹介したいと思います。
つぎねふ 山城路を 他夫の
馬より行くに 己夫し 歩より行けば
見るごとに 音のみし泣かゆ
そこ思ふに 心し痛し たらちねの
母が形見と 我が持てる まそみ鏡に
あきづきれ 負ひ並め持ちて 馬買へ我が背
=巻13-3314 作者未詳=
馬買はば 妹かちならむ よしゑやし
石は踏むとも 我は二人行かむ
=巻13-3317 作者未詳=
(長歌:巻13-3314)
山城道を他所の夫が馬で行くのに、自分の夫が徒歩で行くのを見るにつけ泣けてしまいます。それを思うと心が痛みます。母の形見として私が持っている鏡と布を負って持っていって馬をお買いなさい。わが夫よ。
(反歌:巻13-3317)
馬を買ったら、妻は徒歩になろう。いいよ。石を踏んでも私たちは二人で行こう。
という意味の問答歌で、万葉時代の貧しいが心の通い合う夫婦の名歌です。





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