日本遺産の斎宮へ行ってきました~「斎王の森」 - 2016.02.11 Thu

次は「斎王の森」へと向かいます(o´ω`o)ノ
斎王の森は鎌倉時代から南北朝時代と続く兵乱で斎王制度が無くなった後、
長らく「幻の宮」と呼ばれ伝承にのみ斎宮の面影と存在を示唆されていましたが、
その斎王の御殿のあった場所として地元で伝承されてきた場所です。
古代から中世にかけて設置された斎宮のその規模は、
伝承や発掘調査から推測されるところでは、
東西約2キロメートル、南北約700メートルの約137ヘクタールもの広大な面積を有し、
奈良時代には斎宮を中心として広大な都市型の地割「方格地割(ほうかくちわり)」がされ、
およそ12メートルから15メートルほどの直線道路と一辺120メートル四方の区画がいくつも作られ、
その中に宮殿や役所が建てられた様子はまるで都のような景観であったと言われています。
発掘調査は昭和45年の範囲確認調査を斎宮の第1次調査とし、
今年は第186次発掘調査が行われるそうです。
ちなみにその発掘調査は参加費無料で午前:9時から12時まで 午後:13時から16時まで、
雨天時・土曜日・日曜日・祝日などの現場休工日以外の日に見学することができます。

近鉄斎宮駅から「いつきのみや歴史体験館」の横の道を、
1/10史跡全体模型を左手に眺めながら進みますと右手に小さな森が見えてきます。
そこが目的地の「史跡公園・斎王の森」です。
最初に行った「さいくう平安の杜」区画からすごく近かったです(*´Д`)(笑





ここは、かつて斎王の御殿があったと語り継がれていた場所で、
幻の宮となっていた時代にも地元の方々に斎宮の森として守られてきた場所です。
現在は神宮司庁の管轄地になり今では斎宮跡全体のシンボル的な場所になっています。
最近の発掘調査の結果からはここに御殿そのものがあった可能性は低く、
実際にはこの森の南方400メートルの地点にあったようです。


森の中には明治維新100年を機として北白川房子神宮祭主の御染筆を碑文にし、
、「御館(みたち)」という斎王の御殿のあった場所を永く後世に伝えるため、
「斎王宮址」と刻まれた石碑があります。
また斎王の森の右手には史跡公園として掘建柱建物跡や井戸跡が復元され、
大伯皇女(おおくのひめみこ)の歌碑などがあります。
その歌碑には第10代の斎王・大伯皇女(おおくのひめみこ)の万葉集の歌、
「我が背子を大和へ遣るとさ夜更けて 暁露に我が立ち濡れし」
という大和へと帰す弟・大津皇子の身の上を気遣って詠んだ歌が刻まれています。

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● COMMENT ●
かきくらす心の闇にまどひにき 夢うつゝとは今宵定めよ
斎宮の写真懐かしく見ました。随分、建物等が復元されたのですね。また、機会があれば訪れてみたい所です。
Re: かきくらす心の闇にまどひにき 夢うつゝとは今宵定めよ
> 橘右近大夫 さん
はじめまして、こんばんは
コメントありがとうございます♪
斎宮の記事で喜んでいただけたようで、うれしいです。
たしか伊勢物語の69段から74段と、
104と107段に回顧談として斎宮・斎王が登場しているのでしたね(o´ω`o)
ここ三重県の明和には伊勢物語69段「狩の使」にまつわる「業平の松」や、
源氏物語の竹河の段に登場する「竹河の花園」という史跡も整備され綺麗に整えられていました。
もし訪れる機会がありましたら是非行ってみてくださいませ。
はじめまして、こんばんは
コメントありがとうございます♪
斎宮の記事で喜んでいただけたようで、うれしいです。
たしか伊勢物語の69段から74段と、
104と107段に回顧談として斎宮・斎王が登場しているのでしたね(o´ω`o)
ここ三重県の明和には伊勢物語69段「狩の使」にまつわる「業平の松」や、
源氏物語の竹河の段に登場する「竹河の花園」という史跡も整備され綺麗に整えられていました。
もし訪れる機会がありましたら是非行ってみてくださいませ。
Re: タイトルなし
> kame-naoki さん
斎宮駅周辺の史跡や建物・公園はとても綺麗に管理されていました(o´ω`o)
いまも発掘調査中のところが道から見えるところにあったり、
古墳もいっぱいありましたよ~♪
とても面白い場所でしたので、
機会があれば訪れて見てくださいませ(人*´∀`*)
斎宮駅周辺の史跡や建物・公園はとても綺麗に管理されていました(o´ω`o)
いまも発掘調査中のところが道から見えるところにあったり、
古墳もいっぱいありましたよ~♪
とても面白い場所でしたので、
機会があれば訪れて見てくださいませ(人*´∀`*)
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こちらは、伊勢物語第六十九段の舞台なので、一度行つてみたいと思つてをりました。
綺麗に整備されてゐるのですね。
解り易い解説と綺麗な写真で現地がどの樣になつてゐるか解りました。ありがたうございました。