▼勝手神社▼ - 2018.05.28 Mon






延喜式内社にも記された古社で全国の勝手神社の総本山であり、
吉野大峰山の鎮守社である吉野八社明神の一に数えられ、
かつては「吉野山口神社」、「勝手明神」とも称されました。
「勝手」は「入り口・下手」を意味し、その字面から勝負事や戦の神としても信仰され、
神仏習合時代には勝手大明神の本地は毘沙門天と言われ武門の篤い尊崇を受けました。






創建年代は不詳ですが「日雄寺継統記」では孝安天皇6年(紀元前386年)とし、
社伝によりますと大海人皇子(天武天皇)が社殿で琴を奏でたところ、
天女が舞い降り5度袖を振りつつ舞ったとことから本殿背後の山は「袖振山」と呼ばれ、
この故事は「五節の舞」の発祥地とされております。
社殿は三間社流造の連棟社殿で、正面左右の千鳥破風付の桧皮葺の見事なもので、
県の有形文化財でしたが現在は残念ながら2001年に不審火で焼失し、
御神体は向かいの吉水神社に遷座され本殿再建の為の寄付金が募られています。





境内は吉野山の桜の名所のひとつとして人気があり、
また静御前が追手に依って捕らえられた際に、
法楽の舞を見せたのはこの神社の神楽殿であったことから「舞塚」があることでも有名で、
義経や静御前を慕う人々の参詣が後を絶たない史跡でもあります。





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● COMMENT ●
勝手というと・・
Re: 勝手というと・・
> ぬくぬく先生さん
たしかに「勝手」と言われて最初に思いつくのは、
「身勝手」や「自分勝手」という使い方での「勝手」ですものね。
ですが「勝手」単体での意味ですと、
「それを行う時の良し悪し」や「台所という意味からの生計や暮らし向き」、
「弓の弦を引く方の手」という意味合いの方が強くなる感じですね(o´ω`o)
勝手神社は古くからある神社で様々な伝説に彩られた神社ですから、
逸早く復興され、かつての姿を取り戻せるよう祈るばかりです。
たしかに「勝手」と言われて最初に思いつくのは、
「身勝手」や「自分勝手」という使い方での「勝手」ですものね。
ですが「勝手」単体での意味ですと、
「それを行う時の良し悪し」や「台所という意味からの生計や暮らし向き」、
「弓の弦を引く方の手」という意味合いの方が強くなる感じですね(o´ω`o)
勝手神社は古くからある神社で様々な伝説に彩られた神社ですから、
逸早く復興され、かつての姿を取り戻せるよう祈るばかりです。
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感じたものですけど、
実際は「入口」という意味でしかも勝負事や戦の神としても信仰されていた武功の神様みたいな所でも
あったのですね。
言われてみると「勝利」の一文字が入っていますし、武将としては縁起が良いと感じる面も多々あったのかも
しれないです。
それと、天女が舞い降り5度袖を振りつつ舞ったという伝説はとてもすてきなものを感じさせてくれていると
思います。
桜の名所でもあるそうですので、なんとか寄付や寄進がたくさんあつまり早く復興してくれると
いいですね。