▼岩木山神社-本殿▼ - 2013.12.12 Thu






津軽地方の人々にとって古くから「岩木山(1625m)」は大切にされてきた山で、
この岩木山神社も「お岩木さま」 「お山」 と呼ばれ親しまれてきました。
岩木山は不思議な伝承や物語が多くあり、
正史にない歴史を綴った『東日流外三郡誌』とも深く関連しています。
また岩木山神社は艦内神社として、
大日本帝国の戦艦・陸奥の艦内に分祀された神社としても有名です。





顕國魂神(うつしくにたまのかみ)・多都比姫神(たつひひめのかみ)
宇賀能賣神(うがのめのかみ)・大山祇神(おおやまづみのかみ)
坂上刈田麿命(さかのうえのかりたまろのみこと)
この五柱を総称して岩木山大神と唱えお祀りしています。
創始は今から約1200年前の宝亀11年(780)に社殿を岩木山山頂に創建したのが始まりで、
延暦19年(800)には岩木山大神の加護によって東北平定を為し得たとして、
征夷大将軍・坂上田村麿これを再建し、
別に山麓十腰内の里に下居宮(おりいのみや・麓宮)を建立して山頂を奥宮と称し、
寛治5年(1091)神宣により下居宮を現在地に鎮座しました。









明治の神仏分離以前には真言宗・百沢寺岩木山三所大権現と称し、
岩木山の山頂に阿弥陀・薬師・観音の3つの堂がありました。
岩木山神社は山岳信仰に始まる古社であり、
現在の拝殿も元来は別当寺・百沢寺の本堂として建てられたものです。
参道に見える壮大な朱色の楼門もその頃のもので、
百沢寺の山門として建てられ、
上層に十一面観音、五百羅漢像を安置していましたが、
廃寺に際して取り除かれ、現在は階下に随神像を祀っています。





津軽富士ともいわれる岩木山は古くから信仰のための山で、
「お山参詣」「ヤマカゲ」といわれる岩木山山頂へ集団登拝する行事があり、
そのお山参詣は重要無形民俗文化財となっています。
一説によると鎌倉時代の初期頃より始まったとされ、
お山参詣は、向山、宵山、朔日山と3日間行われます。
宵山では白装束に身を包んだ参拝者たちは黄金色の御幣や色あざやかな幟(のぼり)を掲げ練り歩き、
登山囃子が響く中「懺悔懺悔(サイギ、サイギ)」の掛け声を響かせ、岩木山神社を目指し、
最終日の朔日山では山頂を目指し登り、山頂付近でご来光に向かって手を合わせます。
岩木山神社に無事登拝の報告をした後は、
楼門から登拝を無事すませたという喜びと、
お山がそれぞれの願い事を聞き入れ神通力が宿ったということを表現した、
バダラ踊りをして帰途につきます。




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